イタリアン・ドルチェ① | Patissier(パティシエ)@MJの今日も90%

イタリアン・ドルチェ①

今月から僕のホテルではデザートバイイキングを開催しております。
今までもティラミスなどイタリア定番の菓子は製造してきましたが
今回のバイキング開催にあたってイタリアンドルチェのことをまた深く学びました。


イタリア語で菓子屋は「パスティッチェリア」です。
イタリア語で生地のことを「Pasta(パスタ)」。そう、スパゲッティ-もパスタ。
ラビオリもパスタの一種。

つまり、「粉と水分を混ぜて練って、薄く伸ばした生地」、これがパスタの定義。
お菓子はまさにこの「パスタ」をたくさん使います。
ここから「パスティッチェリア」という名前が付いたのでしょう。


現在、お菓子・ケーキというとまずフランス!と思われる方が多いでしょう。

日本では、「パスティッチェリア」すなわち、イタリア菓子屋さんはあまり見かけませんし、
「パスティッチェリア」という 言葉すら定着していません。
それに比べてフランス語の「パティスリー=ケーキ屋」としてかなり認知されていますね。


話はかわり写真は

Focaccia = フォカッチャです。



イタリアパンの代表とも言えるローマ生まれのパンです。
本来は「かまどで焼いたもの」という意味のフォコラーレが由来?。
フォカッチャの歴史は古代ローマ時代までさかのぼる。
材料は小麦粉、イースト、塩、水、そしてオリーブオイルといたってシンプル。


プレーンな白いフォカッチャの他に、グリーンオリーブやローズマリー、アンチョビ、チーズなどを
トッピングしたものが有名ですね。


フォカッチャは、おかずといっしょに美味しく食べるごはんのようなもの。
生ハムやチーズなどといっしょに食べるのが一般的です。
プレーンなフォカッチャは何にでも合いますが、トッピングの種類にあわせて、
いろいろなおいしい組合せを発見するのも楽しいでしょう。


今回は僕がバイキングで提供しているフォカッチャはドルチェという事もあるし、
パスタやサンドウィッチも提供しているので、
メイプルシロップとシナモンで味付けしています。


パニーニってものもあり
フォカッチャにいろいろな具をはさんで食べるイタリア風サンドイッチ。


話はまた飛んで。。。

ところで、イタリア人は食事が始まる前からパンとワインを楽しむそうです。
ワインとパンを一緒に食べることによってパンがワインのアルコール分を適度に吸うために、
ワインをたくさん飲みすぎても悪酔いしないかららしいです。
前菜を食べる前から、パンとワインを一緒に食べながら
本格的な食事が始まるのを待つのがイタリア式食事の作法のようです。


勉強になりました。


飲み会の前はFocaccia = フォカッチャ!

……ち、違うか。。。。